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責任と権限

「自分で考えろ」「勝手に決めるな」が同時に来る職場でどうする?

動けば怒られ、確認しても怒られる状態を、自分の性格ではなく、責任と判断できる範囲のずれとして整理します。

上司「自分で考えて動いて」

自分で動く。

上司「勝手に進めないで」

次は確認する。

上司「いちいち聞かないで。主体性ないの?」

二択クイズなのに、両方不正解です。

こうなると、自分の判断力を疑いやすくなります。

でも、先に見るべきなのは性格ではありません。

「どこまで自分で決めていいのか」が決まっているかです。

問題は「責任」と「決めていい範囲」がずれていること

仕事では、作業を任されることと、全部を決めていいことは別です。

たとえば「取引先への提案を進めて」と言われても、

資料の構成は自分で決めていいのか。 価格は出していいのか。 納期は約束していいのか。 送る前に確認が必要なのか。

ここで権限が変わります。

結果だけ求められて、判断は毎回上司の許可が必要なら、主体性だけでは解決しません。

アクセルを踏めと言われているのに、ハンドルは上司が持っています。

仕事を3つに分ける

まず、自分の仕事を3つに分けます。

  1. 自分がやる作業
  2. 自分で決めていいこと
  3. 上司の確認が必要なこと

これを言葉にします。

「Aまでは私の判断で進めます。Bは確認後に進める理解で合っていますか」

この聞き方なら、全部を上司へ丸投げしません。

同時に、勝手に決めていい範囲も確認できます。

「どうすればいいですか?」より、案と境界を出す

毎回「どうすればいいですか?」と聞くと、受け身に見られることがあります。

なので、案を持って確認します。

「A案で進めたいです。価格だけは判断権限がないので確認をお願いします」

これなら主体性は出せます。

しかも、自分にない権限まで背負いません。

口頭の指示は短く残す

指示があとから変わるなら、記録を残します。

長い議事録はいりません。

「本日の確認です。Aは私が進めます。Bは確認後に実施します。期限は金曜です」

これくらいで十分です。

目的は上司を捕まえることではありません。

あとから「そんなこと言った?」になったとき、自分の記憶だけで戦わなくて済むようにすることです。

記憶対記憶のバトル、だいたい決着しません。

「何をしても怒られる」を分解する

「いつも否定される」と感じたら、場面を分けて見ます。

何を頼まれたか。 どこまで動いたか。 何を確認したか。 どこで怒られたか。 次に求められたことは何か。

これを何回か並べると、基準が本当に変わっているのかが見えます。

次の打ち合わせでは、質問を3つくらいに絞ります。

  • 今回の完成条件は何か
  • 最後に誰が決めるのか
  • 自分だけで決めていい範囲はどこまでか

ここが毎回変わるなら、「自分がダメだから」だけでは説明できません。

確認しても改善しないなら、一人で直そうとしない

記録して、確認して、それでも責任だけがこちらへ来る。

判断基準も権限も出てこない。

そこまで来たら、個人の会話術だけで直すのは難しいです。

信頼できる人へ相談する。 社内の相談先を使う。 必要なら人事へ持っていく。 環境を変えることも考える。

相談するときは、「上司が嫌い」だけではなく、実際の依頼と判断範囲を時系列で出すと話しやすくなります。

主体性とは、エスパーになることではない

主体性は、上司の頭の中を読んで正解を当てる能力ではありません。

自分で考える。 案を出す。 自分で決められないところは確認する。

それで十分です。

「自分で考えろ」と「勝手に決めるな」が同時に来たら、自分を責める前にルールを出してもらう。

読心ゲームを仕事にしない方がいいです。