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伝え方

同じ日本語でも通じないとき、AIは人間同士の通訳になる

同じ言葉を使っているのに話が噛み合わないとき、AIで『今の話』『先の話』『感情』『具体的な要望』を分けてみます。

自分「この理由なら、次も同じミスが起きません?」

相手「今その話してない」

自分「???」

同じ日本語です。

でも見ている場所が違います。

自分は「次も起きるか」を見ている。

相手は「今日の1件を直す」を見ている。

日本語字幕は合っているのに、再生している話数が違います。

こういうとき、AIを人間同士の通訳として使えます。

まず「今」と「次」を分ける

「今日中にこのミスを直して」

と、

「次に同じミスが起きないよう基準を変えたい」

は両方正しいです。

ただし時間軸が違います。

AIへ会話を渡し、

「今すぐ直す話と、再発防止の話を分けて」

と頼むと、両方を残しやすくなります。

今回の修正を先にやる。

再発防止は別メモへ逃がす。

これだけで「話を飛ばされた」が減ることがあります。

強い言葉を「実際の要望」に訳す

たとえば、

「営業電話なんか出る価値ない」

と言った人が、本当に電話全部を拒否しているとは限りません。

実際の要望は、

「新規営業か既存取引かを受付で分けてほしい」

「担当不明の電話を何でも転送しないでほしい」

「本来の仕事を止めないでほしい」

かもしれません。

AIに「この発言を、具体的な運用の要望へ変えて」と頼むと、話し合える形になります。

感情と実務を分ける

「応援してるけど、俺はやらん」

も、矛盾とは限りません。

気持ちとしては応援する。

でも実務で手伝うと、継続担当になりそうなので引き受けない。

この2つは同時に成立します。

心のいいねボタンと、労働契約は別です。

本人に聞く前に、質問を整える

最終的には本人へ確認した方がいいこともあります。

でも、いきなり

「つまり私のこと嫌いなんですか?」

と聞くより、先にAIで候補を分けた方が安全です。

「この発言にはどんな解釈がある?」

「確認するとしたら何を聞けばいい?」

「決めつけない聞き方にして」

と頼みます。

AIの答えは本心の読心ではありません。

確認する前の下書きです。

家庭や恋愛でも使える

「もっと連絡してほしい」

を、支配したいと決めつけず、安心したいのかもしれないと考える。

「一人の時間がほしい」

を、嫌われたと決めつけず、回復時間が必要なのかもしれないと考える。

候補を増やしてから本人に確認します。

AIは読心術ではなく、別字幕を出す道具

会話が噛み合わないとき、どちらかが頭が悪いとは限りません。

抽象度。

時間軸。

感情。

立場。

目的。

どれかが違うだけかもしれません。

AIにできるのは、

「こういう意味にも読める」

という別字幕を出すことです。

同じ日本語で通じないときは、翻訳先が英語ではなく相手の見ている世界なのかもしれません。

AIに相手の気持ちを当てさせない

人間同士の通訳としてAIを使うとき、便利なのは「本音当て」ではありません。

同じ文を別の意味に読める可能性を並べることです。

「今日はいいよ」でも、「今日は不要」「今日は無理」「気を使って断った」など複数の読み方があります。AIには候補を出してもらい、最後は本人へ確認します。

仕事でも同じです。「適当にまとめて」が「短く」「細かい説明は不要」「任せる」のどれなのかは、発言だけでは決まりません。

AIに読心術を覚えさせると、ただの高性能・思い込み製造機になります。

別解釈を作る。確認質問を1つ作る。本人に聞く。この順番なら、AIを勝手な決めつけの補強ではなく、会話のすれ違いを減らす道具として使えます。