「生成AIを積極活用」
「裁量が大きい」
「幅広く活躍できます」
求人票では強そうです。
AIで仕事が速く終わり、残業も減りそうに見えます。
でも会社によっては、こうなります。
AIで2時間短縮する。
上司「じゃあ、その2時間でこれもできるね」
AI、時短道具ではなく仕事追加DLCでした。
見るべきなのは、AIを使えるかより、浮いた時間を会社が何に使うかです。
AIで浮いた時間の行き先を見る
仕事を軽くする会社なら、AIで空いた時間を次に使います。
- 残業を減らす
- ミスを減らす
- 標準化する
- 属人化を減らす
- 重要な仕事へ集中する
反対に、処理量だけを増やす会社では、空いた時間へ次の案件が入ります。
担当顧客を増やす。 納期を短くする。 別の仕事も持たせる。
AIで仕事が消えたのではなく、便利屋の処理速度だけ2倍になります。
「幅広く」「自走」「一人目」はセットで読む
次の言葉が重なっていたら、面接で範囲を確認します。
- 少人数
- 一人目ポジション
- CEO直下
- 幅広く担当
- 自走できる人
- カオスを楽しめる
- AIを使って効率化
- 顧客対応と改善を兼務
これらが悪いわけではありません。
本当に裁量が大きく、面白い仕事もあります。
ただし、「何をやらないか」がないと、職種名の外に仕事が無限に生えます。
裁量が大きいのか、担当範囲が液体なのかは確認が必要です。
面接では「何をしないか」を聞く
次の質問が使えます。
- 改善テーマの優先順位は誰が決めますか
- AIで時間が浮いた場合、残業削減と追加業務のどちらに使われますか
- この職種が担当しない仕事は何ですか
- 通常業務と改善業務が重なったとき、どちらを優先しますか
- AI活用の成果は何で評価しますか
答えが具体的なら、仕事の境界が見えます。
「その場で柔軟に」「みんなで協力して」だけなら、追加で具体例を聞きます。
改善を正式な仕事として扱っているかを見る
同じ「気づいて改善する」でも会社によって違います。
会社A「気づいたなら、それもやっといて」
会社B「改善テーマとして登録して、優先順位を決めよう」
後者なら、改善そのものが仕事として扱われています。
業務改善、社内DX、CS Ops、Product Ops、BizOpsなど、改善を名前のある役割として置く会社もあります。
職種名だけで判断せず、時間と評価が付いているかを見ます。
AIが使える会社より、AIを使って仕事を減らせる会社
AIが使えるだけなら、便利屋にもなれます。
大事なのは、
「AIで減った作業を、本当に減ったままにできるか」
です。
効率化した人への報酬が『次の仕事』だけなら、効率化するほど自分の首が締まります。
求人を見るときは、AIのロゴより、仕事の境界と浮いた時間の行き先を見た方が安全です。
面接では「AIを使えますか?」より、その後を聞く
AIを使える会社かどうかは、ツール名だけでは分かりません。
たとえば「AIで資料作成を効率化しています」と言われたら、次に聞きたいのは、浮いた時間がどこへ行くかです。
同じ仕事を早く終えて帰れるのか。別の仕事が追加されるのか。AIの設定や修正まで一人に集まるのか。ここで働きやすさはかなり変わります。
面接なら「AIで減った作業時間は、普段どう使われていますか」「導入や保守は誰が担当しますか」まで聞くと実態が見えます。
会社「AIで効率化しています!」
応募者「効率化した分は?」
会社「次の仕事です!」
便利屋ジョブチェンジイベントが始まっていないかは見ておきたいところです。
AIがあることより、AIで人の負担が本当に減っているかを見る方が大事です。
